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開いたシナリオと閉じたシナリオ
主人公がシナリオに関わっていないシナリオを開いたシナリオ。深く関わっているシナリオを閉じたシナリオと呼んでみることにします。自由度のあるシナリオとは少し違います。
開いたシナリオのものはどんなゲームかと言うと、例えばDQ3。このゲームは例え村人Aでも十分な戦闘力があれば、オーブを揃えてバラモスを倒して、ゾーマも倒せるシステムとなってる。DQ1,2も基本的に開いたシナリオ。DQ1はロトの子孫でなくても強ければアイテム揃えて竜王倒せるはず。DQ2は仲間集めはロトの子孫限定だが、ハーゴンを倒すことに関しては紋章を5つそろえた後、ルビスの守りを貰うがそれがロトの子孫限定だったかは記憶にないが、それが限定じゃなかったら完全に開いたシナリオになるはず。 閉じたシナリオの代表例はFF4。 このゲームではセシルの暗黒剣士やパラディン、リディアの召喚士といったジョブがシナリオと深く結びついている。なのでほぼ一本道ストーリーだけどそれぞれのキャラの人間的背景も絡めたシナリオとなっている。 FF6は、基本的に閉じたシナリオだけど、後半はお使い的な単独イベントが多く、それらの選択の自由度は高いので、単純には閉じている=自由度が低い、開いている=自由度が高いにはならない。 キャラの成長の幅やパーティ編成の自由度では、もちろん開いたシナリオの方が断然構築しやすい。シナリオに関わるキャラがでてくればそのキャラをパーティに入れなくてはいけなくなるので、その分自由度は減少する。 閉じたシナリオでも、キャラ成長の自由度は持たせることはできる。FF5ではバッツたちはクリスタルから選ばれた光の戦士として話を進めていくけど、ジョブチェンジシステムによって多様な成長のさせ方ができる。これはバッツとさすらいの旅人、レナの王女、などとはまったく独立した戦闘のためだけのジョブシステムによって成り立っている。 一人パーティゲームの場合、パーティ編成は関係ないのだから、開いてても閉じててもキャラ成長の自由度は保つことはできる。 DQ3とFF4はそれぞれの極端な例だけど、その中間的なシナリオももちろんある。さて、どのくらい開いて閉じているシナリオを作るかは好みの問題。雑草血統を活躍させたかったらけっこう大きく開いてなければいけない。 余談となるけど、FF4、このゲームで主人公セシルが暗黒剣を捨てパラディンになるか、それとも暗黒剣士のままでいるかの二択ができていれば、それだけで感じる自由度はまったく違い、私好みの名作になったかもしれないとよく思う。。。
by caliyan
| 2006-02-16 08:44
| ゲーム論一般
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